どうも、toominorです。
今回はちょっと予定を変更して、ジーンズを語るうえで最も基本的であり、それでいて最も重要とも言える「色落ち」に関してお話ししたいと思います。
まずは、こちらの画像をご覧ください。

どうでしょうか。
こうやって見たとき、皆さんはまず最初にどこに注目したでしょう?
股の中心部分から放射状に色落ちした「ヒゲ」の入り方でしょうか?
それとも、インディゴが濃く残った部分と薄くなってしまった部分のコントラスト?
はたまた、タテ方向に線状に色落ちした「タテ落ち」の色落ち具合でしょうか?
どこが気になるかは、皆さんの「好み」を強く反映しているのだと思います。
私はよく、こう聞かれます。
「良い色落ちのジーパンって、どれ?」
「どこのジーパンが良いの?」
はっきり言って、一言では答えられません。
なぜなら、その人の「好み」が分からなければ、その「好み」に合った良いジーンズを選び出すことができないからです。
「ジーンズって、やっぱり洗わないほうが良いの?」
この質問も同様です。
どういうジーンズに育てていきたいか、どういう完成形を求めているかによって、穿き方も考えなければならないからです。
ジーンズの素材である「デニム」が色落ちしていくのには、次のような原因が考えられます。
(1) 洗濯でインディゴ染料が抜け落ちていく。
(2) 摩擦により糸の表面が削られていき、色が薄くなる。
(3) 日焼けして色が褪せてしまう。
・・・他にもあるかもしれないけど。
まあ思いつくのはこんなところだと思います。
デニムという生地は、糸の段階でインディゴ染料によって染められたタテ糸と、精錬されて白くなった状態で使うヨコ糸で織りあげた布地です。
インディゴ染料は分子が大きく、糸の中心にまで入り込めないため、タテ糸は表面に近い部分は染まりますが、芯の部分は染まらず白いままになっていることがほとんどです。
つまり、糸の表面が削られてしまうと、染まっていた部分がなくなってしまい、染まっていない芯の部分が露出することで全体的に白く見えるようになっていきます。
また、染料の定着する力も弱いため、その状態に辿り着くまで何度も繰り返し染めなければ、普段私たちが目にするデニムの色にはなりません。
なので、洗濯したり汗をかいたり雨に濡れたり、はたまた摩擦などによって定着しきれていないインディゴ染料はどんどん落ちていってしまいます。
また、洗濯用洗剤に含まれている界面活性剤や漂白剤などの成分によって、染まっているインディゴ染料が脱色されてしまうことも考えられます。
「ジーンズは洗っちゃダメ」の都市伝説はこういったことが理由で生まれたのでしょう。
では、どのくらいの頻度でどうやって洗うのが良いのでしょう?
次回はジーンズの「洗い方」についてお話しします!

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