「シュリンク・トゥ・フィット」とは?

(2015年8月19日更新分)

前回、「denim bridge」の穿き込みを開始したことをお伝えしましたが、このジーンズ洗うと縮みます。

レプリカジーンズやクラフト系ジーンズに慣れている方にはおなじみの出来事ですが、現在では巷で普通に売られているジーンズのほとんどが、生地の段階で防縮加工をかけているため洗ってもほとんど縮むことはありません。

若干縮んだとしても、穿いているうちに伸びてきてほぼプラスマイナスゼロになってしまいます。

逆にレプリカジーンズやクラフト系ジーンズ(これ以降はまとめてクラフト系ジーンズと呼ぶことにします)は多少なりともいわゆるヴィンテージジーンズを意識しているため、そういった加工を施していないデニムを使用したものがほとんどです。

その昔、かのリーバイス501は「シュリンク・トゥ・フィット」と銘打って、そういった”縮む生地の”ジーンズとして販売されており、革パッチに書いてあるサイズより2サイズくらい縮むから大きめを買ってね、と注意書きまでされていました。

以前、この「シュリンク・トゥ・フィット」の定義について議論しているのをネットで見かけましたが、その内容が的を射ていなかったため、私の考えをここに述べさせていただこうと思います。

その一連の流れの中で、「シュリンク・トゥ・フィット」とは「新品でまだ未洗いのジーンズを穿いたまま風呂に入る、バスタブに浸かる、またはシャワーを浴びて自分の体にピッタリ合うように縮ませること」なのだから、それを実践することが正しい洗い方だ、というような書き込みを目にしました。

はっきり言って、それは違うと思います。

だって、普通に考えて、そんなの面倒くさいでしょ。

あの合理的で大雑把なアメリカ人がそんなジーンズ買わないでしょ。

そんな儀式みたいなことしないでしょ。

そもそも新品のジーンズに付いているフラッシャーに書かれた「シュリンク・トゥ・フィット(Shrink to Fit)」という言葉の意味は、「縮んでフィットするよ」という一種の注意書きであって、だから大きめを買ってね~という意味だと思うのです。

確かに、古い時代のエピソードとして「穿いたままバスタブに浸かってフィットさせる」という話はよく出てきますが、「シュリンク・トゥ・フィット」という言葉の意味だとするには強引すぎる気がします。

私も実際にやったことがありますが、穿いて風呂に入ったまではいいものの、その後乾くまでずっと穿いているわけにもいかず、洗濯機で脱水して陰干ししました。

でも、よく考えてみると、風呂場ではジャストフィットだったジーンズは、その後の脱水&乾いていく過程において更に縮んでいきます。

乾いてから、少しキツくなったジーンズを穿いて伸ばして、ようやく自分にジャストフィットするようになるのであれば、何のために穿いたまま風呂に入ったのか分からなくなりませんか?

この一連の行動は、自分のジーンズに愛着を持っていることを象徴する儀式ではあるものの、あまり合理的な作業とは言えないのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、結論として「シュリンク・トゥ・フィット」とは単なる注意書きであり予防線であって、そういう迷信めいた行動を万人に対して促しているものではないということです。

私が長年ジーンズファンとして見たり聞いたりしてきたことの中には、実は根拠もなくかなりデタラメな情報が多々あると思っています。

またそういった誤解めいた話が、雑誌などに登場する有名なお店の店員さんなどにも広がっていたりするから一層タチが悪かったりもします。

現在、日本だけではなく世界中にジーンズファンがどれくらいいるのか見当も付きませんが、皆さんそれぞれ考え方が違うかもしれません。

私が言っていることに反感を覚える方もいらっしゃるかと思いますが、このブログでは私が思うことを思うように書かせていただこうと思います。

共感していただけたら幸いです。

ではまた!

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